音声と文字で解説するので、お好みの方でどうぞ!!
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こんにちは!チェカンノです。
今回ご紹介する本は、鴻巣麻里香さんが書かれた、「思春期のしんどさってなんだろう あなたと考えたいあなたを苦しめる社会の問題」です。
実はわたし、鴻巣さんと卒業高校が一緒です。
部活も一緒だったりして、何気に共通点が多かったのですが、美人で、聡明で自分の意見をはっきり持っていた彼女とはある程度の距離をとりながら「仲良く」してもらっていたような感覚でした。
大人になってSNSで再会しました。彼女は大変熱心に仕事を行っており。その情熱はSNS越しでも伝わるようでした。
でも、私は、彼女の情熱の源がなんなのかを知ることはありませんでした。
しかし、今回、この本を読んで彼女の厳選の源のようなものにふれた気がします。
先日、書籍を2023年に出版していることを知り、私なりの感想文を書いてみることにしました。
彼女の聡明さと優しさがあふれた一冊になっていることと思います。
鴻巣さんはスクールソーシャルワーカーをしながらKAKEKOMIという女性や子供の居場所を作るための団体を運営されているそうです。その経験や活動、関わる人々から感じた、思春期特有の精神的な苦しさや不安について分析、実際に「思春期真っ只中」の中学生や、「精神科医」などの対談など、さまざまなケースを掲載した本になっています。
スクールソーシャルワーカーとは?
まず、この本を開設するためには、著者の鴻巣さんの職業について解説が必要です。
なぜかというとこの本は彼女の生い立ちや職業を通じて感じた「思春期のしんどさ」について書かれた本だからです。
スクールソーシャルワーカーとスクールカウンセラーの違い
スクールカウンセラーとは心の専門家として、困難の中にある子供たちの話を聞きながら子供たちの傷ついた心に焦点を合わせて、さまざまな環境のなかで生きていく子供たちが生き延びるのを支えるのに対して、スクールソーシャルワーカーは、子供たちの周りに働きかけて、具体的に問題の解決を図っていきます。大雑把にいうと、子供が困難な環境に置かれている時に環境が子供にとって安全になるように働きかけていくのが仕事です。本文より説明抜粋
確かに人間は環境によって全然変わります。環境を整えるなんてまるで魔法使いみたいです。
苦しさの理由を、さまざまな事例から呼びかける
学校が苦しいのはなぜ?
家が苦しいのはなぜ?
私が苦しいのはなぜ?
そんな答えがぱっと出てこない疑問に、この本では、さまさまなケースを提示しています。
思春期真っ只中の子から精神科医などさまざまな立場の人の意見や考えがたくさん紹介されます。
それらを読んでいると、
「正解は自分の中にあるんだ」という気持ちが湧いてきます。
「一般にはこうとされているけど、私自身はどう思う?」
小さなモヤモヤを一つ一つ丁寧に解答し、行動していくことによって、
「苦しさ」から少しづつ解き放たれることができるのかもしれません。
社会を生きる時、必要なこと
この本では、社会を生きる時、必要なのは
「疑問に思うこと」「知ること」「考えること」であると説いています。
でも疑問に思ったり、知ったり、考えたりするためには、情報や知識が必要です。
ですからこの本では鴻巣さん自身の人生においての経験、職業としての経験、さまざまな専門家や等身大の中学生の対談などを踏まえて、
「疑問を持つヒント」そして、苦しい時の連絡先の一覧も掲載されています。
ふんわり疑問を投げかけながらも、実用的な一冊になっています。
子供に限らず、人生にもやもやしている大人にも是非手に取っていただきたい一冊です。
他者と心地よく関わり合えるヒントと出会うヒントがこの本には書いてあります。
この本を読んで、私なりに解釈した苦しさの原因とは
「私」が感じたことは口に出していい。私が感じたことが全て。
この本を読んで私が考えた苦しさの原因とは
「自分以外の何者でいないと存在できないという辛さ」なのではないでしょうか?
環境に邪魔されて、押し殺してしまった「本当の心」を一度口に出してみる。
それが次の一歩になるのではないか?ということです。
もちろん、そんな状況でない方や、環境的に難しい方もたくさんいる。
でも、どうにかして一歩を踏み出して、誰かに助けてもらいながら「自分なりの自由をカスタマイズしていく」
きっとそれが幸せにつながっていくのでしょう!
そんなことを考えながら読みました。
是非、手に取ってみてください。
スクールソーシャルワーカー、環境から自由を作り上げていくすごく素敵なお仕事だと思いました。
鴻巣さんの今後の活躍も期待しています!
そして、鴻巣さん、今年も新刊を出されるそうです。2024年08月27日発売開始です。Amazonではもう買えますよ!
それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました!
チェカンノでした!またね♪