
私たちは補助金採択などの実績を重ねながら、日々「経営の土台」を整えています。
このブログでは、経営を安定させるための【80の視点】を1つずつ紹介していきます。

こんにちは!経営を安定させるための80項目シリーズ、第20回です。
今回は「商品力調査」についてお話しします。
ざっくり言うと、あなたの商品が市場やお客様にとってどれだけ価値があるかを調べる作業です。
感覚や直感だけで進めず、データと声(=リアルな反応)で判断するのがポイントです
1.そもそも商品力調査って何するの?
商品力調査は次の要素をはっきりさせます。
- どれくらいの人に求められているか(市場の大きさ)
- 伸びしろがあるか(成長可能性)
- 競合と比べてどうか(差別化ポイント)
- お客様が本当に評価していること・困っていること(価値と障壁)
※「市場性分析」と混同しやすいですが、商品力調査は顧客の声や商品の魅力・弱点にフォーカスします。
2.なぜやるべきか?3つの理由
無駄な投資を減らせる
見込みの薄い改善に時間とお金を使わず、効果の出る箇所に集中できます。
売れる理由/売れない理由が見える
「なんとなく売れない」を「写真が足りない」「価格帯が合ってない」と言語化できます。
戦略が決めやすくなる
改良すべき優先度が明確になり、PDCAが回しやすくなります。
3. 実務で使う方法
- 目的を1つに絞る
- 例:「初回購入率を上げたい」など。複数だと分析がぶれる。
- 仮説を3つ立てる
- 例:写真の品質/価格設定/説明不足のどれかが障害になっている、など。
- 手法を決める
- - 定量:アンケート(Googleフォーム等)
- - 定性:インタビュー(Zoomや対面)
- - データ:販売データのCVRや離脱ポイント
- 短期で検証(2週間〜1か月)
- A/Bテスト、小ロット改善→数値確認
- 改善→再測定を繰り返す
4.すぐ使える!アンケートサンプルを紹介
- 購入経験はありますか?(はい/いいえ)
- 総合満足度を5段階で教えてください。
- 購入した最大の理由は何ですか?(自由記述)
- 購入を迷った理由は何ですか?(複数選択:価格/デザイン/説明不足/配送/その他)
- 改善してほしい点は何ですか?(自由記述)
- 再購入の意向は?(はい/いいえ/検討する)
- 友人に薦めたいかを0〜10で評価してください(NPS用)
注意点はありますか?
データが古かったり偏っていると誤った結論を出すので、サンプルや時期に注意。
市場が大きい=勝てるではない。競合・利益率・参入障壁を必ず見る。
表層の「好き/嫌い」だけで終わらせない。なぜそう思うのか掘ること。
小さな改善例
- 商品ページにFAQを追加して不安を減らす。
- 写真・動画で使い方を見せる(おにぎりのような「食べ方」も同様)。
- お試しサイズや小容量を用意して「まずは試す」を促す。
- 購入後レビュー依頼を自動化してUGCを増やす。
注意点
データの偏りに注意:古いデータや一部のサンプルだけに頼らないこと。
「大きい市場=チャンス」ではない:競合構成や参入障壁を必ず確認する。
顧客の“本当の声”を引き出す:表層の「好き/嫌い」だけで終わらせない。
まとめ
商品力調査は「調べて終わり」ではなく、小さな仮説検証の積み重ねです。まずは最重要の仮説ひとつを選んで、短いサイクルで検証してみてください。

調査は根気も要りますが、調査データは会社の財産になりますよ。
次回は「テストマーケティング」についてお話しします!
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