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こんにちは!かんのです。
今回ご紹介する本は、「この人はなぜ自分の話ばかりするのか」です。

私は人間がなぜその行動をとってしまうのか、その動機がとっても気になってしまうタチのようです。
これ系のタイトルの本にとても弱い!
また、誰かの“自分語り”を聞いている。私はなぜ、少しだけ疲れるのだろう。
そう感じる場面は、ビジネスの現場でも少なくなありません。
会議、営業、商談――どんな場にも「話しすぎる人」はいます。
だけど、著者ジョーエレン・ディミトリアスは、そこにこそ“人を読むヒント”があると説きます。
彼女は、アメリカで数多くの裁判に関わった「陪審員コンサルタント」。
人の服装、表情、話し方から性格や意思決定の傾向を見抜くプロです。
本書ではその経験をもとに、「人をどう理解し、どう信頼関係を築くか」を解説しています。
読んで印象的だったのは、「自分の話ばかりする人」もまた、理解されたいと願っているという指摘です。
多くの人は、自分を正しく見てほしい、共感してほしいという思いから語りすぎてしまいます。
つまり、相手の“自分語り”には、単なる自己中心性ではなく「安心を得たい」という心理が潜んでいます。
この視点を得てから、会話の受け止め方が少し変わったように思います。
以前は「この人は聞く気がない」と感じて終わっていた場面でも、
今は「この人は何を伝えたくて話しているのか」と考えるようになりました。
観察の対象を“言葉”から“意図”に変えることで、相手との距離が自然と近づきます。
結果的に、対話が前進しやすくなるのを実感しています。
本書が伝えるもう一つの重要な視点は、「人を読むことは、自分も読まれていること」です。
沈黙の取り方やうなずき方、姿勢など、あらゆる非言語的な要素が、私たちの信頼度を左右しています。
「この人と話すと安心する」と思われる人は、実は無意識のうちに相手に安心を与える“読み方”をしています。
営業やプレゼンの場面で成果を出す人ほど、この“相互の読まれ方”を意識しているのだと感じました。
本を閉じて思うのは、「聞く力」は単なる受け身ではないということです。
相手の話の量ではなく、意図と感情の層をどう読み取るか、その読み取り力こそ、信頼を生み、成果をつくるのです。
「自分の話ばかりする人」と出会ったときこそ、観察力と共感力を磨くチャンスだと、思えるようになりました。


話を聞く、ということは本当に奥が深いな、と改めて感じる本でした。話し方、口癖、その時の様子、行動などで、相手への理解がより深まります。
「自分語り」をする人に出会ってしまった時も、この本で学んだことを思い出しながら話を聞いてみようと改めて感じました。
音声解説 【読書感想】このひとはなぜ自分の話ばかりするのか ジョーエレン・ディミトリアス 著

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