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こんにちは!チェカンノです。
今回ご紹介する本は、山下素童(しろどう)さんが書かれた、「彼女が僕としたセックスは動画の中と完全に同じだった」です。
なんだか刺激的のタイトルの本ですが、紹介文を読んだら面白そうで読んでみることにしました。
私小説、好きなんですよね・・・
「普通」の男の子目線から見た、恋愛短編集
この作品は、「私小説」というジャンルなのだそうです。
さて、私小説、という言葉を一応調べてみました。
私小説とは?
作者自身を主人公として、自己の生活体験とその間の心境や感慨を吐露していく小説のこと。
はい、これはつまり、作家の山下さんが実際に体験したことを書かれている小説なんですね。
実体験と思いながら読むとドキドキしちゃいますね。
読切小説が4つで構成される読みやすさ
この本の舞台は全て新宿のゴールデン街です。
私は、この年になってもまだゴールデン街で飲む経験はしたことがないのですが、
狭い店が好きなので、とっても面白そう!!って思ってしまいました。
なかなかきっかけがないと行く機会もないので。
ですが、本を読むとまるでゴールデン街に飲みに行ったような気分を味わうことができました。
山下さんの小説の文体は「きっとご本人もこういう話し方なのだろうな」という文体で、
本人を身近にできる肌感覚を感じることができます。
あと、描写がとっても細かくて、女性の部屋に初めて入ったときの情景が、ブワッとイメージしちゃうぐらい生々しかったです。
デート中の女の子との会話とか、間とか。
私が女だからかもしれませんが、
男性って会話中こんなことを考えているのかしら?って想像してしまいます。
過激なタイトルなので、「すげーエロかったらどうしよう・・・」って
若干ドキドキしながら読んだんですが、全然えっちではありませんでした。
どの話が好き?が酒の肴になりそう
私は、最後の話が一番キュンとしました。
Youtuberの女の子との恋愛の話だったのですが、二人のやりとりがなんだかいじらしくて。
デート中の会話とか、飲食店の選び方とか、事細かな情景が浮かんできました。
なかなか自分ではできない体験を本でさせていただいた気がします。
このキュンで明日も頑張れそう。
「恋にブランクがある」大人にもおすすめ
年を重ねて、結婚なんてしちゃいますと、新たな恋の機会はほぼなくなると思います。
(ま、普通の人はそうだと思うのです)
そんな方にもこの本はおすすめです。
ちょっと過激な表紙にぎょっとしてしまいますが、内容は至って恋に真剣な男の子の話で。
そこに登場する女の子たちも個性様々。
そして、舞台がゴールデン街、というところが、なんとも。
昭和が好きな私にはたまらなかったです。
1本だけ恋愛物でない短編も入っていますが、それも面白かったですよ。
そして、ゴールデン街に飲みにいきたくなります。
(でもシロウトには敷居が高いっス)
それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました!
チェカンノでした!またね♪