私たちは補助金採択などの実績を重ねながら、日々「経営の土台」を整えています。
このブログでは、経営を安定させるための【80の視点】を1つずつ紹介していきます。

事業にはひとつの物語があります。
その物語の主人公は、社長でも商品でもありません。
あなたが救いたい、たったひとりの「お客さま」です。
その人の毎日を少しでも良くしたい。
その想いから、全てが始まります。

今日は「新商品開発」についてです。

1. 新商品は「あなたの会社の第2の主人公」

ビジネスドラマの主人公はお客様。
では、新商品は何者なのか?

それは、お客様の人生を動かす
“新しい相棒キャラ” です。

会社がつまずくのは、

・商品がただの自己満足
・社長のテンションで開発
・市場の声ではなく“社内の雰囲気”で決まる

こういうとき。

本来、新商品とは

「主人公(お客様)の物語を前に進めるための道具」

として存在するんです。

「この商品を手にしたら、この人の毎日がどう変わるのか?」
そこから逆算すべきなのです。

2. アイデアは“外側にある”。社内の会議室には落ちていない

多くの会社がやりがちなのが

  1. 会議室でブレスト
  2. なんとなく社長案が採用
  3. 「うちっぽい」ものを優先
  4. 市場調査は後回し

これ、ほぼ失敗ルートです。

ヒット商品は、
お客様の行動・発言・不満・無意識のクセ
から生まれます。

  • どこで困ってる?
  • どう使ってる?
  • いつ諦めてる?
  • 何と比較して悩んでる?

こうした“現場の観察”こそ、宝の山。

新商品開発は
「思いつく」ではなく
「拾いに行く」作業なのです。

3. 成功する商品は “たった1つの課題” しか解決しない

失敗商品はだいたいこうです。

  • 多機能
  • 全部入り
  • 万能
  • 誰でも使える
  • あれも救える、これも救える

気持ちはわかる。
でも多機能はほぼ 多忙 に終わります。

売れている商品はシンプルです。

  1. この悩みを
  2. このシーンで
  3. この方法で救う

これだけ。

人は“明確な解決策”にしかお金を払わないからです。

4. 商品は「売れる前」に必ず“言語化できる”

開発の途中で必ずチェックしたい質問があります

「この商品を10秒で説明できる?」

もし答えがモゴモゴするなら危険信号。

なぜなら、
言語化できない商品は、売り場でもSNSでも、
どこでも説明が難しいから。

逆に、売れる商品は一言で刺さります。

  • 3分で終わる掃除
  • 毎日1杯で疲れが取れる
  • 子どもが自分で片付け始める棚
  • 月額3,000円で家事ゼロ

言葉が立つものは、商品も立つ。
商品開発=キャッチコピー開発でもあるのです。

5. 新商品は「小さく出して、大きく育てる」が正解

大半の会社がやらかすのは、
“完成させてから売ろうとする”

ですが、違うんです。

売れる商品はみんな、

① 小ロットで試す
② 客の反応を見る
③ 改良する
④ 必要なら捨てる
⑤ ヒットのタネだけ残す

という 連続改善型 で誕生します。

最初から完璧にしないと不安?
大丈夫。
ヒットの正体は「世に出た量の多さ」です。

世に出た量が多い会社が勝つんです。

まとめ:新商品開発は“勇気ある観察”で決まる

✔ お客様の物語を動かす道具か
✔ 会議室ではなく現場にヒントが落ちているか
✔ 解決する課題は1つに絞れているか
✔ 10秒で説明できるか
✔ 小さく出して大きく育てられるか

これらが揃えば、新商品は必ず“主人公の人生を進める相棒”になります。

そして結果的に…

あなたの会社の物語も、前に進むのです。

次回「商品特製の分析」についてです!お楽しみに!

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