チェカンノ

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こんにちは!かんのです。
今回ご紹介する本は、梶谷真司さんが書かれた、『考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門』です。

かんの

私は、人嫌いではないけれど、初対面の人と仲良くなるまでに時間がかかるタイプなので、人がいっぱいだと気疲れしてしまいます。

他人と仲良くなるまでの距離が果てしなすぎる

私は、初対面の人と会うのがとても苦手です。
特に「一気にたくさん」の人と会うとなると、「勘弁してくれ」と思ってしまいます。

たとえば、名刺交換をたくさんしても、名前も顔も覚えられない。
そもそも、薄い興味の状態で次の約束をとりつけるほど、私は社交的でもありません。
だから「交流会」という名前のつく場に出席しても、名刺交換をするのはせいぜい10人未満。
だって、本当に覚えられないから。

加えて、私は話題をふるのが得意ではなく、沈黙をたくさん生んでしまいます。
自分の話をするのもあまり好きではありません。
──そんな私にとって「都合のいい相手」なんて、なかなかいない。

そんなときに出会ったのが「哲学対話」でした。

オンラインでの対話はより「ツマラナイ」と思っていた

もともと、私はオンラインでの会話が苦手です。
一度も「楽しい」と感じたことがありませんでした。

理由はいくつかあります。

  • マイクを握るのはたいてい「声の大きい人」で、その他の人はただ聞いているだけになる。
  • 「声の大きい人」の話が、必ずしも面白いわけではない。
  • 相互のやりとりが難しく、相槌すら打ちにくい。
  • 相手の空気感が伝わりづらく、「この話をしていいのか」不安になる。

とにかく、オンラインでの会話は「苦手だ」と思い込んでいました。

でも、ある日オンラインで初めて「哲学対話」に参加してみたんです。
すると、そこでは一方的に話す人がいるのではなく、初対面の人たちが穏やかに、自分の言葉で語り合っていたのです。

争うでもなく、結論を急ぐでもなく、ただ「考えを出し合っている」。
それが、私には衝撃でした。

オンラインという形式も、地方に住む私にはありがたいものでした。
子どもが小学生になり少し動きやすくなったとはいえ、赤ちゃんの頃は都内のイベントなんて夢のまた夢。
だから、家から参加できる「哲学対話」はとても魅力的でした。

今回この本を手に取ったのも、「ちょっと楽しかったから、もう少し深く知ってみたい」と思ったからです。
大きな志があるわけではありません。でも「楽しかった」。それで十分だと思いました。

哲学対話とは?

哲学対話とは、5〜20人ほどでひとつのテーマについて自由に語り合い、一緒に考える時間のことです。
本書にはその哲学対話を実践するための心構えやルールが具体的に書いてあります。
そのルールは主催側によって微妙に変化するものなのですが、参加する会によってカラーが全く変わるのも哲学対話の楽しみなのかと思います。


著者からの哲学への思いが溢れた指南書

著者の梶谷真司さんは、「哲学をもっとシンプルに、誰にでもできるものにしたい」という思いから、様々な場所でこの対話を実践してきたそうです。

「考えるということは、一人でも楽しいけれど、みんなでやればもっと楽しい。だったら、その場をつくればいいじゃないか!」

その想いで、大学、学校、地域コミュニティ、農村……あらゆる場所で対話の場を広げていったとのこと。

実践を通して、梶谷さんはこう確信するようになったそうです。

  • 考えることは、本来だれにとっても楽しいこと。
  • 哲学は、難解ではなく、シンプルで明快なものだ。

「否定しない」って、なんて自由なんだろう

本書には「哲学対話を行う際のルール」や、実際の対話のエピソードが具体的に紹介されています。
なかでも私が一番心に残ったのは、「否定しない」というルールです。

私たちは普段、さまざまな「空気」や「常識」を読んで生きています。
人によって「当たり前」や「ふつう」は違うし、それを感じ取りながら話すのはとても疲れます。

でも、この対話では違います。
「自由に話していいよ」と言われても、実際にはなかなか難しい。
でも、「否定しない」と決められていれば、安心して意見を口にできる。

「自由な発言」というのは、実は“自由にさせてもらえる環境”があって初めて成立するのだと、この本を通して気づかされました。

哲学対話をやってみたくなった

『考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門』は、とても実用的な本でした。
なにより、「自分にもできそう」と思わせてくれる距離感がよかったです。

私は実際に、哲学対話の会を主催してみることにしました。
もし興味がある方がいれば、どうぞお気軽にご参加ください。

一応リンク貼っておきます。

かんの

年齢性別問わず楽しめるのが「哲学対話」です。内容が具体的でわかりやすい本でしたので、是非手に取ってみてくださいね。

それでは、ありがとうございました!
かんのでした!

音声解説『考えるとはどういうことか 0歳から100歳までの哲学入門』梶谷真司 著

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