(本記事はsoranoieクライアントの皆様への限定配信記事となります。新規顧客獲得のための宣伝投稿等ではありません)
こんにちは。soranoieの佐藤です。
私は23歳で初めて起業し、その後大手工場での生産管理や大手コンサルティング会社を経て、再度起業して早くも17年が経ちました。
この間、パソコンの普及、スマホの登場、SNSの浸透、ロボティクスの発展、zoom会議到来、そしてAIの到来と、ビジネスを補助するツールは毎年目まぐるしく変化してきました。
新しい技術が出るたびにワクワクしますし、その変化を楽しみながら事業を続けてきました。
技術の進化と蓄積されたノウハウ システム開発からイベント運営に至るまで、これまで何万件ものご相談をクライアントからいただき、それらに対応してきました。
その過程で私達だけが培ってきた独自のノウハウがあります。
長年様々なプロジェクトに寄り添って得た経験から感じていることとして、「新しいツールや技術はビジネスに確かに役立つけれど、それを使いこなすにはコツがある」という点です。
特にここ最近、数ある技術トレンドの中でもひときわ気になっているものがあります。
ズバリAI(人工知能)です。
巷では「AIがあるから大丈夫!」「全部AIに任せればうまくいく!」という声も聞かれますが、本当にそれで万事解決なのでしょうか?
今回は、この 「AIのその使い方…合ってますか?」 というテーマについてお話ししたいと思います。
AIに対する過信と使い方のばらつき 私たちは、10年以上前から「AIが到来した時にどうするか?」を話し合って来ました。
AIは非常に強力なツールであり、使い方次第ではビジネスの強力な味方になります。
しかし、ITリテラシー(技術に関する知識・理解度)のレベルには個人差・企業差があり、AIの使いこなし方にもばらつきがあります。
最近、AIに関する定期的な相談の件数が増えてきており、「ChatGPTで〇〇してみたがうまくいかない」「AIに任せれば簡単だと思っていた」というご相談も散見されます。
例えば、ある管理職の方が「部下のAさんが最近私に不満を持っているようなので、どのようなコミュニケーションを取れば良いでしょうか?」とAI(チャットボット)に相談したケースがありました。
この質問時点で相談者は「問題の原因=コミュニケーション不足」と決めつけており、当然AIからはコミュニケーション手法に関するアドバイスが返ってきます。
しかし実際には、不満の原因はまったく別にあるかもしれません。例えば「上司がなかなか意思決定を下さないことへの苛立ち」や「チームの目標が不明確で自分の役割が見えないこと」が原因かもしれません 。このように相談者の視点が偏っていると、AIはいくら優秀でも的外れなアドバイスしか提供できないのです。
なぜこんなことが起こるのでしょうか?
根本にはAIの特性があります。AIは基本的に“鏡”のような存在で、投げかけられた質問の枠組みの中でしか回答を生成できません 。
質問に含まれない観点や、相談者自身が気づいていない問題をAIが自発的に指摘してくれることは難しいのです。さらに最近の生成AIはユーザーを傷つけないよう「共感」や「肯定」の返答をする傾向があり 、一見ポジティブな答えが返ってきても思考の幅を広げるには至らず、かえって相談者の思い込みを強めてしまうケースもあります。
こうした例からも分かるように、「AIに聞けば何でも解決」ではありません。
AIを正しく活用するには、人間側の質問の仕方・使い方が非常に重要なのです。
ITリテラシーが十分でないままAIに飛びついてしまうと、せっかくのAIのポテンシャルを活かせなかったり、誤った方向に進んでしまったりする恐れがあります。
- 部分的な理解での過信: 「AIがあるから大丈夫」と過信し、AIの限界や前提条件を無視してしまう。
- 検証の不足: AIの出力を鵜呑みにしてしまい、データの裏付けや事実確認を怠る。
- 戦略不在の導入: 明確なビジネス戦略や目的がないまま流行に乗ってAIを導入し、結局使いこなせない。
- 人の役割の軽視: 「AI任せ」で人間の介在を減らしすぎて、軌道修正や創意工夫が働かない。
上記のような落とし穴に陥らないためには、「何を目指してAIを使うのか」「AIの得意不得意を理解した上で何を任せ、何を人間が担うのか」を明確にすることが大切です。
AIは味方であり、「上司」だが、実行するのは人間 私達はAIをビジネスの強力な味方だと考えています。
時には優秀な上司のように、経営判断の助けとなってくれる存在にもなり得ます。
しかし同時に、実際に手を動かし行動を起こすのは人間であり、ここは今後も変わりません。
AI時代においても最終的な意思決定や実行力は人間の役割です。
強調したいのは、AIは魔法の箱ではなく「増幅器」であるという点です。
良い戦略や明確な方針があってこそ、AIはそれを強力に後押ししてくれますが、戦略そのものをAIに丸投げすることはできません 。
むしろ戦略が不十分なままAIを使うと、課題を解決するどころか不十分な戦略を高速で実行してしまい、問題を拡大させかねません 。
実際、「AIは良識ある人間の判断を増幅すべきで、決して置き換えるものではない」と指摘する専門家もいます 。
また、AIには未だ課題もあります。たとえ完璧に見えるデータを与えた場合でも、AIが“ハルシネーション”と呼ばれる見当違いの回答をしてしまうことがあり、完全に信用するのは危険です 。
最新のAI技術でも、論理的に辻褄が合っていて自信満々な「もっともらしい誤答」を返すことがあります。
つまり、AIはあくまで意思決定や創造の補助役であり、人間の知恵やチェックを省けるものではないのです。
では、私たちはビジネスにAIをどう位置づければ良いのでしょうか。
ポイントは「AIにできること」「人間だからこそできること」を役割分担し、協働させることです。
たとえば、
1. AIに任せる部分: データ分析や情報収集、定型的なレポート作成など、高速処理やパターン認識が得意な領域はAIにアウトソースします。
2. 人間が担う部分: 最終的な戦略立案、創造性が求められる発想、倫理的な判断や意思決定、およびチームへの働きかけ・マネジメントは人間が責任を持ちます。
3. チェックと改善: AIから出力された提案や結果を人間が検証し、必要に応じて修正・改善します(人間がループに入るいわゆる“Human in the Loop”の体制) 。
こうした役割分担でAIを「頼れる同僚」や「補佐役」として扱えば、ビジネスの効率と精度は飛躍的に向上します。
一方で、人間は人間にしかできない高付加価値の部分に注力できるようになるため、生産性も上がり、より戦略的な経営が可能になります。
事業計画達成のサポート:マネジメントはお任せください 現在、当社へのAI活用に関するご相談は増加傾向にあります。
ただし私たちのスタンスは、単に「AIの使い方」を教えるコンサルティングに留まりません。私たちが目指しているのは、お客様の事業計画の達成を並走しながらサポートすることです。
いわば伴走者としてのマネジメント支援が私たちの提供価値です。
「AIを導入したけど現場がうまく回らない」「新しいツールを入れたが組織になじまない」といった課題に対して、ツール選定や導入方法のアドバイスだけでなく、実際の業務プロセスへの定着や目標達成までを包括的に支援します。それは、単発の相談対応ではなく継続的なマネジメント支援です。
- 具体的には: 戦略の再確認: 貴社のビジネス目標や戦略を一緒に整理し、「AIを使って何を達成したいのか」を明確化します。
- AI活用計画: 目標達成のために必要なAIツールやシステムを選定し、具体的な活用計画を立てます。
- 必要なら小規模なPoC(実証実験)から開始し、無理なく導入。 実行と伴走: 計画した施策を現場で実行に移します。
- 実行段階でも弊社スタッフが伴走し、進捗管理や課題解決をリードします (まさに「マネジメントはお任せください」の姿勢です)。
- 効果検証と調整: AI導入の成果を定期的に振り返り、KPI達成度を測定。必要に応じて戦略や運用の見直しを行い、継続的にブラッシュアップします。
このようにして、単なる助言者ではなくパートナーとして、クライアントの皆様と一緒にゴールまで走り切るのが私たちのサービスです。
AIも最新ツールもフル活用しますが、「最後は人間の踏ん張りどころ」である実行部分までコミットします。
家族の懐が豊かになることを最優先に 私たちが何より大切にしているのは、クライアントの成功がその先にいる人々の幸せにつながることです。
ビジネスの目的は会社の利益を上げることだけではありません。会社を経営する皆さん自身や、そのご家族の生活が豊かになることこそが本当のゴールだと考えています。
私自身、起業家であると同時に一人の生活者・家族の一員でもありますから、その思いは強いです。
会社の利益を追求する前に、まずは皆さんのご家族の懐が豊かになることを優先する。
これが私たちsoranoieの信念です。だからこそ、AIを含むどんなツールも手段に過ぎず、最終的に目指すべきは「人が豊かになる結果」であることを忘れません。
ツール導入ありきではなく、「この施策で社員やその家族、お客様が笑顔になるか?」という視点を常に持ちながら提案・支援を行っています。
最後に、
AIをはじめとしたテクノロジーは今後も進化し続け、ビジネスの可能性を広げてくれるでしょう。
しかし、大切なのは「目的地を見失わないこと」と「人間らしい創意工夫を忘れないこと」です。AIが味方についた今だからこそ、人間の強みを活かしつつ賢く使いこなすことで、大きな成果を生み出せます。
私たちも引き続き最先端の知見を取り入れつつ、皆様とともに走り、皆様の事業成功とご家族の幸せに貢献できればと願っています。
「AIがあるから大丈夫」と丸投げするのではなく、「AIもあるからもっと大丈夫!」と胸を張って言えるような体制づくりを、ぜひ一緒に進めていきましょう。



