【読書感想】日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術 シモダテツヤ 著

音声と文字で解説するので、お好みの方でどうぞ!!
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こんにちは!かんのです。
今回ご紹介する本は、『日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術』です。

ぴょこっと飛び出たシモダさん?が「ふざけた」感じを演出してますね!
――真面目に働いてきた人ほど、読んでほしい一冊
今日は、シモダテツヤさんが書いた
『日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術』を紹介します。
シモダさんの会社、バーグハンバーグバーグさんは非常にユニークです。
ただし、そのユニークさは、奇をてらった一発芸のようなものではありません。
一見すると、
「ふざけている」「くだらない」「なにをしている会社なのかわからない」
そう思われがちな企画の裏側には、
驚くほど冷静で現実的な判断が通っています。
象徴的なのが、新規でカレーを立ち上げた際の企画です。
一つ目は、
「インド人のアドバイス完全無視カレー」。
二つ目が、
「おいしさ0.8倍、劣化版インド人無視カレー」。
どちらも、普通の会社であれば
企画会議の段階で却下されてしまいそうなアイデアです。
ブランド毀損やクレーム、炎上のリスクを考えれば、
やらない理由はいくらでも挙げられます。
けれどバーグハンバーグバーグは、
それらを冗談で終わらせることなく、
実際に形にし、完売させていきます。
ここで重要なのは、
無茶をしているのではなく、
無茶に「見える」ラインまでを計算してやっているという点です。
誰が笑うのか。
誰が怒る可能性があるのか。
それでも成立する境界線はどこか。
その線を丁寧に見極めた上で、
あえて常識からずれた答えを出している。
だからこそ、彼らの「ふざけ」は
悪ふざけではなく、仕事として成立しています。
この本を読みながら、
私は自分自身の仕事の進め方を思い返していました。
新しいことを始めるとき、
私の頭にまず浮かぶのは「やらない理由」です。
失礼ではないか。
ちゃんとしているか。
誤解されないか。
あとから説明できるか。
それは慎重さであり、
同時に自分を守るための癖でもあります。
だからこそ、
バーグハンバーグバーグの仕事ぶりは、
ただ面白いのではなく、
少し眩しく感じました。
ふざけているように見えて、
その裏では責任を引き受け、
結果が出るところまできちんとやり切っている。
私はこれまで、
「怖いからやらない」という選択を
何度もしてきたのだと思います。
この本は、
そんな自分に向かって、
「もう一段、先へ行ってもいいのでは?」
と静かに問いかけてくる一冊でした。
ふざけることは、軽くなることではなく、
腹を括ることなのだと。
読み終えたあと、
すぐに何かを変えようとは思いませんでした。
けれど、
「ふざけてはいけない」と
無意識に引いていた線が、
少しだけ動いた気がしています。
ちゃんとしてきたからこそ、
次は、ちゃんとふざけてもいい。
責任を放棄しないまま、
笑われる可能性を引き受ける。
その覚悟が、
仕事をもう一段、自由にするのかもしれません。
『日本一「ふざけた」会社のギリギリセーフな仕事術』は、
奇抜な成功例を並べた本ではなく、
真面目に働いてきた人の背中を、そっと押してくれる本でした。


