【読書感想】ノー・アニマルズ 鈴木涼美 著

音声と文字で解説するので、お好みの方でどうぞ!!
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こんにちは!かんのです。
今回ご紹介する本は、『ノー・アニマルズ』です。

実は、私、小説が苦手なのです。
小説が苦手な理由
私は正直に言うと、小説を読むのがあまり得意ではないのです。
感情に身を預けるよりも、距離を取りながら考えてしまう癖があるからです。
だからこの本も、読み始める前は少し身構えていました。
引きずり込まれない物語に心地良さを感じる
けれど、読み進めるうちに気づきました。
この本は、私を物語の中に引きずり込もうとしません。
感情を共有させようとも、理解させようともしてきません。
登場人物たちは、自分のことをほとんど説明しません。
そして、
誰かの行動に対して、「これは正しい」「これは間違っている」と
整理されることもありません。
その距離感が、私には不思議と心地よかったのです。
読みながら何度もページを閉じたのは、
内容が重いからではありません。
むしろ、自分の中にある
「判断したがる癖」に気づいてしまったからです。
「判断しない」という選択のやさしさの名前は
私はいつも、
感情に名前をつけ、立場を決め、
分かりやすく整理しようとしてしまいます。
それが誠実さだと思っていました。
けれどこの作品は、分からないまま、判断しないまま、
そこに在ることを許してくれました。
読後に残ったもの
鈴木涼美さんの視線は冷静です。
けれど、突き放しているわけではありません。
救いも正解も示さない代わりに、
読者に考える余白だけを残していきます。
読み終えたあと、
私はこの本を「好きだった」とも
「つらかった」とも、うまく言えませんでした。
ただ、
小説が苦手な私が最後まで読み切った、
という事実だけが残りました。
そのこと自体が、
この本の静かな力なのだと思います。

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