チェカンノ

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こんにちは!かんのです。
今回ご紹介する本は、黒川伊保子さんが書かれた、『人間のトリセツ-人工知能への手紙』です。

かんの

チャットGPTが誰にでも使いこなせる時代がやってきました。

女性と男性、なぜこんなにすれ違うの?

仕事の相談、プライベートの悩み、議事録の要約に至るまで、まるで優秀な秘書のように、なんでもこなしてくれるAI——それがChatGPTです。

でも、あまりにもAIに「任せっぱなし」にしてしまうと、ちょっとした落とし穴にはまる危険もある。
言葉をそつなく返してくれるからこそ、「あ、もう自分で考えなくてもいいかも」と、私たちの“人間力”がゆるんでしまうのです。

そんな今だからこそ、AIについて考えてみたいな、と思い、
AI研究の第一人者・黒川伊保子さんの著書『人間のトリセツ 人工知能への手紙』を手に取りました。

人間らしさって、いったいなんだろう?

たとえば、著者の22歳の友人が運命の恋に落ちた時のエピソード。

彼女は7つ年上の恋人に、こう言いました。
「あなたは、私を愛してくれなくてもいい。私があなたを愛しすぎているから、二人の愛はもう十分足りています」

この圧倒的な“感情の偏り”。
でも、そこにこそ「人間の尊さ」があると黒川さんは言います。

AIがいくら優秀でも、こうした“見返りを求めない愛”や“意味のない熱情”は再現できない。
人間の脳は、「つるんとした正解のために」ではなく、「でこぼこの感情の旅」のために設計されている——と。

「失敗しないように」は、むしろ失敗する。

本書で紹介されていた「失敗の三箇条」は、胸に刺さるものでした。

  1. 失敗は誰のせいにもしない
  2. 過去の失敗をくよくよ言わない
  3. 未来の失敗をぐずぐず言わない

「また同じ失敗しないようにね」と声をかけるつもりが、実はその言葉が“失敗回路”を活性化させてしまっているかもしれない。
私たちはつい、「正しさ」や「リスク回避」を優先して、人間の自由な創造性を萎縮させてしまいがちです。
私自身も「失敗しないように」「間違えないように」と声をかけられた時はほぼ100%の確率で間違い、失敗します。
そしてそこからリカバリーするためにさらに失敗を繰り返し、その出来事が「失敗しないでできた時」はもうすっかりその行為は大嫌いになっているのです。

向き不向きもありますが、極端に脳が偏ってる人間からしてみれば、
「リスクヘッジに強いリーダーと働くこと」は本人の持ち味を0にしかねない出来事になってしまう、とも言える。

人間同士の相性、アプローチって本当に微妙な力加減だ。

AIに頼る時代に、人間が育てるべきもの。

AIにできることがどんどん増えている今、
それでも人間にしかできないことが、確実にある。

それは、「意味がなくても飛び込んでしまう衝動」や、
「効率では測れない愛情」や、
「正しさを超えた、優しさ」。

AIが中立に見えても、実はジェンダーや価値観の偏りを引き継ぐこともある。
だからこそ、AIとどう向き合うかよりも先に、
“私たちはどう生きるか”を考え続けることが、今もっとも人間に必要なことなのかもしれません。

この本は、AIに宛てたラブレターでもあり、
人間へのエールでもありました。

AI時代の“人間らしさ”に迷ったら、まずこの本を手にとってみてください。

かんの

AIが参戦してきて人間がいらなくなるのでは?って不安にもなったけど、まだまだ人間の方が複雑でめんどくさいんだな!ってことがわかりました。

それでは、ありがとうございました!
かんのでした!

音声解説『人間のトリセツ-人工知能への手紙 』黒川伊保子 著

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